ちくのう症（副鼻腔炎）

後鼻漏といって、蓄膿症が原因となって、鼻の後の方から、粘液がノドの方へ回ってきたものと考えます。ネプライザー治療やお薬投与を致します。

鼻やノドの粘膜に直接、薬剤を噴霧することで粘膜の炎症や腫れを鎮めます。

週に２～３回がベストと思います。内服薬を飲みながらの耳鼻科での鼻洗浄、ネプライザー療法を組み合わせた方が早くよくなると思います。

プールには消毒液が入っており、鼻の粘膜を痛める可能性がありますので、あまりお勧めできませんが、膿性の黄色の鼻水がでている以外は別に問題ないと思われます。ただ、スイミングして悪化するようであれば主治医とご相談下さい。

歯の病気（虫歯、歯周病）や抜歯による影響で、菌が上顎洞に入って副鼻腔炎を起こすことがあり、これを「歯性上顎洞炎」といいます。
歯痛、頬部痛、悪臭のある鼻汁といった症状があり、耳鼻科と歯科と並行して治療する必要があります。

初期段階では一定の効果はあると思いますが、中には、鼻づまりをとる血管収縮剤のスプレーは、長期間頻繁に使うと、副作用がありますので、短期間にとどめるべきです。

鼻腔や副鼻腔にできるゼラチン状の茸のような腫瘤で副鼻腔炎の１０～２０％に出現します。良性のポリープなので癌化はしません。大きくなると鼻づまりがひどくなり手術が必要となる場合があります。

呼び方が違うだけで同じ病気です。よく知られている蓄膿症は俗名です。

鼻づまり、鼻水といった点では似ていますが、副鼻腔炎の鼻水は黄色で粘り気があり、アレルギー性鼻炎は透明で粘りはなく、時には目のかゆみがあります。