耳鳴り

みみの病気-耳鳴りとは

耳鳴りのイラスト

耳鳴りは、日常生活の中で多くの人が経験する症状です。
夜、布団に入ったら、静けさの中でキーンという音が聞こえたりしたことは誰にでも覚えがあるのではないでしょうか?
こういう耳鳴りは、ふつう一時的に起こるもので、長引くことはありません。
寝不足や疲れなどが原因で体調が崩れると起こりやすいものです。
しかし、最近症状がいつまでも治まらなかったりして耳鳴りに悩まされる人が増えています。

日常生活の中で、慢性的な持続性耳鳴を感じている方は、人口の10~15%、苦痛の強い耳鳴は人口の2~3%(約300万人)と言われています。

この病気の種類は・・・

自分だけ聞こえる「自覚的耳鳴」と、聴診器などによって他人にも聞こえる「他覚的耳鳴」があり、音の高さによっても「ブーン」「ボーン」「ゴー」という「低音性耳鳴」と、「キーン」「ピー」という金属音の「高音性耳鳴」があります。

又、一つだけの音が聞こえる「単発性耳鳴」もあれば、いくつかの違った音が混ざって聞こえる「雑音性耳鳴」もあります。時に、頭の中で音がしているように感じる「頭鳴」といって、基本的には耳鳴の一部として、とらえています。

この病気の原因は・・・

耳鳴のほとんどは自覚的耳鳴であり、難聴を伴っている疾患としては、老人性難聴、突発性難聴、騒音性難聴、メニエール病などがあり、難聴を伴わない自覚的耳鳴はストレス、睡眠不足、肩こりなどの疲労が大きく関わ

っていると言われています。

この病気の検査は・・・

当院では、耳鳴りの苦痛度質問票(THI)を用いて、御本人の重症度の評価を行います。
次に耳鳴を訴える患者さんの多くが、何らかの難聴を伴っている為、聴力検査をして、どの程度の難聴かを調べます。
次に耳鳴検査にて、最も耳鳴りに近い検査音の音の高低と強さを調べる検査を行います。

場合によっては、CTやMRIの画像診断を他院に依頼することもあります。                          耳鳴検査機器

当院ではこの様に治療します

  • 投薬(耳鳴緩和剤、ビタミン剤、循環改善剤)
  • 理学療法(極超短波治療)
  • TRT療法(サウンドジェネレーターと言われる専用装置を用いて、耳鳴の音を気にならなくする治療法)

薬を使わない新しい耳鳴り治療-TRT療法-はこちらをご覧ください。

以上の様に治療を試みることで、少しでも耳鳴りの緩和、消失になるまでの改善療法を行っております。

当院の耳鳴の理学療法について

マイクロ波は、人体の深部組織に作用し、組織自体が発熱し、その結果、血管の拡張を促進し、血液の循環と代謝の改善がみられる為、耳鼻科領域の内耳、循環障害(特に耳鳴、突発性難聴)の治療に有効です。

当院では2種類のマイクロ波治療器を導入しております。

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